1月14日、第1回目となる石牟礼道子著『苦海浄土 わが水俣病』の第1回オンライン読書会を開催しました。
今回は、One Month for the Future(OMF)の水俣に関する取り組みと、なぜこの読書会を開催するのかという思いや苦海浄土第一章のポイントを共有した後、いくつかのグループに分かれて、第一章を読み、深める時間を持ちました。
淡々とした描写と感情を揺さぶる表現とが交錯する文章は、読む側にも水俣病の苦しさを迫るものがあり、立ち止まって考えさせられる場面が多くありました。内容を読み進めることに、参加者それぞれが時間をかけながら向き合っている様子でした。
印象に残った一文や登場人物について語り合う中で、当時の水俣の様子や水俣で暮らす人々へ参加者一人ひとりが思いを馳せ、活発に意見交流をする時間になりました。
私のグループでは登場人物である山中九平少年について取り上げました。山中九平少年は、水俣病により失明し、老人にさえ見えかねない腰つきで、手も足も口も満足に動かせない状態でした。それでも、自分の体を動かして野球の練習を熱心に行っていたという様子が書かれています。私は、参加者の方の「当時を生きた人々の人生のストーリーが、水俣病によって崩されていった」という言葉が印象的で、当時は原因もわからない水俣病を患うという、受け入れがたい現実の重さを改めて感じました。
また、この読書会を通じて、『苦海浄土 わが水俣病』が時代を越えて読み継がれていること、そして水俣病という決して繰り返してはならない事実と向き合うことの必要性を実感しています。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
多くの方にご参加いただき、世代を越えて交流する場となりました。
参加者の方からは「自分にはなかった視点に気づくことができた」、「グループで皆さんの感想を聞けて有意義な時間だった」などの感想をいただきました。
読書会は、きっとそれぞれの心に残る時間になると思います。
運営メンバー一同、引き続きみなさまとご一緒できる時間を、心待ちにしております。
使用している本はこちら
石牟礼道子著『苦海浄土』講談社文庫
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